的中率と回収率が最高!複勝を完全攻略!!
複勝とは?
複勝とは1931年より始まった、馬券の一種です。
正式名称は「複勝式勝馬投票法」でややこしいのですが
簡単に説明すると「1着、2着、3着に入る1頭の馬を着順問わずに当てると的中」となります。
選ぶ馬が1頭で済むのと1つのレースで複数の複勝馬券が的中になるため当てやすく、初心者から上級者まで愛されている馬券です。
馬券の種類の中で一番的中確率が高いので、初心者はこの馬券から買って見るのがオススメです。
似た馬券の種類で
「”1着に入る” 1頭の馬を着順問わずに当てると的中」とする「単勝」や
「1着、2着、3着に入る” 2頭” の馬を着順問わずに当てると的中」とする「ワイド」があります。
単勝は選ぶ頭数は変わらないものの予想する着順が1着だけに減り、ワイドは予想する着順はかわらないものの頭数が2頭に増えるため当てにくいという性質がありますが、その分オッズが高くなります。
もし複勝に慣れたら挑戦してみるのもアリかもしれませんね。
ちなみに複勝の控除率は20%となっているため、残りの80%が還元率となります。
この複勝の控除率は馬券の種類の中で一番低いため、儲けやすいと言えます。
複勝馬券では注意が必要なレースがあります。
1つのレースで出走する馬の頭数が7頭以下の場合は、的中確率が高すぎるため
ルールが「”1着、2着”に入る1頭の馬を着順問わずに当てると的中」と着順の部分が変更になります。
頭数が7頭以下のレースは気をつけましょう。
複勝の的中確率を知る
では実際の複勝が的中する確率を計算してみましょう。
2020年の有馬記念では16頭の競走馬が出走しました。このレースで考えると計算式は以下のようになります
3/16 = 18.75%
複勝が的中する確率は約20%です!5回に1回的中する感じになるので、一日を通して全く当たらない日はほぼ無いでしょう。
頭数が多いとしても人気の高い馬を選べば感覚50%くらいで的中することは可能です。
ランダムに複勝の馬券を買う人なんて絶対に居ないでしょうから、では人気通りに買った場合の的中率はどうなるでしょうか?
例えば2020年の有馬記念の
1番人気の9番《クロノジェネシス》
の複勝を買うように
人気通りに複勝の馬券を買うとおおよそ60%前後の的中率になります。
言い換えればジャンケンで負けない確率と同じです、あいこでも勝ちのジャンケンをしているとも言えますね。
この的中率の高さが初心者向けな訳です。
複勝の払戻金を知る
複勝が的中する確率はわかりましたが、じゃぁ一体どのくらいの払戻金が出るのか気になりますよね。
これだけ高確率で的中するのであれば、払戻金は低そうですね。
2020年の有馬記念では
1番人気の9番《クロノジェネシス》が1着
11番人気の14番《サラキア》が2着
2番人気の13番《フィエールマン》が3着
で3つの複勝馬券が的中となり
「9」が払戻金額130円
「13」が払戻金額770円
「14」が払戻金額160円
でした。
人気の複勝馬券の払戻金額は少なく、穴馬の複勝馬券の払戻金額が高くなっていますね。
複勝の払戻金の最低額は100円になります。タダでレースを楽しめたと考える余裕を持ちましょう!
複勝の払戻金の平均はおおよそ300円台、あの高確率の的中率からすれば高いように感じますね。
複勝の払戻金の最高額は1万6千円が出ています。なんと複勝でも万馬券は出るのです!驚きですね。
期待値は約75%となっており、一番確率が高い馬券といえども回収率が100%を超えることは難しそうです。
複勝で75%以上の回収率を出せるようになれば脱初心者と言えるでしょう。
払戻の平均額は120円ほどです。ということは1番人気は80%くらいの確率で的中させなければ儲けることは出来ません。
払戻金の最高額も200円前後なので1番人気の複勝は夢がない感じもしますね。
平均的には還元率の80%に近い回収率になりますね。
1番人気を買い続けた場合で回収率を100%超えられないということは、絶対勝てるレースを選択していく必要があると言えるでしょう。
回収率が80%超えるようになったら中級者ですね。
複勝は何点買うのがベスト?
複勝は性質上1レースに3つの馬券が的中となります。
ということは3枚の馬券を買って3つ的中する可能性がある訳です。
では1つのレースで何枚の馬券を買うのがベストなのでしょうか?
漢らしく1つの馬券で勝負がベスト?それとも3つの馬券で幅広く勝負がベスト?確かめてみましょう。
漢らしく1枚買いよりも、3枚買いでカバーする方が回収率は高くなる結果になりました。
この結果から考えるに複勝を買う場合は強そうな馬を2頭、3頭選んで買うのが良さそうですね。
しかし、この考察は実は間違っています。その説明をする前に人気毎の回収率の一覧を調べてみましょう。
複勝で買うべき人気の馬
では話は一旦変わります。
複勝は1番人気の馬は3着以内に入りやすいけどオッズは低い、16番人気の馬はオッズは高いけど3着以内に入りにくい…
この的中率とオッズはトレードオフの関係にあるのですが、回収率の高いベストの人気は一体何番人気なのか知っていますか?
どうやら2番人気と3番人気、そして7番人気の回収率が高い結果になりました。
これは1番人気は人気故に過剰に買われすぎてオッズが下がり、また13番人気以降は的中しにくさと大穴狙い買いが入ることでオッズが歪むためだと考えられます。
なので複勝で選ぶ馬が1番人気の場合、もう一度買うべきかどうか悩む必要がありそうです。
強さがほぼ変わらないのであれば2番、3番人気も視野に入れていきたいですね。
本当に複勝でベストな点数は?
話は複勝は何点買うのがベスト?に戻ります。
人気通りに複勝を1枚、2枚、3枚買った場合の払戻金の回収率を一覧表を出してみたところ、1点買いよりも、2点や3点買うのが良いという考察をしましたが
人気毎の回収率の一覧表では
1番人気が78.146%
2番人気が82.382%
3番人気が81.471%
となっていましたが、ここに罠があります。
1番人気を1点の複勝を買った場合は、そのままの回収率
78.146%
1番人気と2番人気の2点の複勝を買った場合は、1番人気と2番人気の回収率を足して2で割って平均を求めれば良いので
(78.146%+82.382%)/2 = 80.264%
1番人気と2番人気と3番人気の3点の複勝を買った場合は、1番人気と2番人気と3番人気の回収率を足して3で割って平均を求めれば良いので
(78.146%+82.382%+81.471%)/3 = 80.667%
となります。
点数だけで考えると点数を増やせば回収率が高まるように感じますが、実は1番人気の回収率が、2番人気の高い回収率の馬券を絡めることで平均値が良くなっただけなのです。
その証拠に、16頭レースで14番人気、15番人気、16番人気の複勝を1枚、2枚、3枚買った場合を計算してみましょう。
14番人気を1点の複勝を買った場合は、そのままの回収率
62.414%
14番人気と15番人気の2点の複勝を買った場合は、14番人気と15番人気の回収率を足して2で割って平均を求めれば良いので
(62.414%+59.890%)/2 = 61.152%
14番人気と15番人気と16番人気の3点の複勝を買った場合は、14番人気と15番人気と16番人気の回収率を足して3で割って平均を求めれば良いので
(62.414%+59.890%+45.220%)/3 = 55.841%
となります。
今度は1枚買いだけが良いということになりましたね。
このように複数枚買いをすると回収率がそれぞれの馬券の平均値になってしまいます。
なので、複勝馬券を複数枚購入したい場合は回収率を考えて、回収率が伸びるのかどうかを考えたほうが良いでしょう。
人気毎の必要オッズと必要的中率
複勝は的中しやすい馬券ですが、如何せんオッズが低く払戻金が少ないため回収率100%を超えるのが難しい馬券でもあります。
なのでオッズを意識して馬券を購入する必要があるのですが、一体どのくらいオッズがあれば良いのでしょうか?
16頭のレースでの1番人気の的中率は57.687%でしたが、回収率が100%を超えるオッズは以下のように求めます
1/57.687%*100 = 1.8倍
1番人気から3番人気の馬の複勝を買う場合は約2倍のオッズの馬券を選んで買わないと回収率が100%を超えることは出来ません。
10番人気から12番人気の穴馬の複勝を買う場合は14倍のオッズの馬券であれば買いであると言えますね。
このようにオッズから的中率から逆算して必要オッズを考えると回収率の向上が狙えます。
逆に平均払戻金額から必要な的中率を計算してみましょう。
16頭のレースでの1番人気の平均払戻金額は135円でしたが、回収率が100%を超える的中率は以下のように求めます
1/135円*100 = 74.074074074%
1番人気から3番人気の馬の複勝を買う場合は約70%の的中率の馬券を選んで買わないと回収率が100%を超えることは出来ません。
打率7割で複勝を的中できるようになったら間違いなく上級者ですね!
複勝を買う場合は的中率とオッズから考えて美味しい馬を選ぶのが回収率向上の鍵だと言えるでしょう。
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